豊ヶ丘第七公園
8住区
アップデート:2025/01/13
丘や斜面をそのまま取り込んでしまった豊ヶ丘第七公園は、どこか詩的な公園である。整地などという人工的な手間をかけず、自然が描いた風景をそのまま残したその姿は、まるで詩人が自らの筆を止めたような美しさを漂わせている。
少し登ると現れる四阿は、この公園のハイライト。適度な高さから見下ろす景色は、四季ごとに表情を変える。春は新緑、夏は木漏れ日、秋は紅葉、冬は静寂。ここで一息つくと、時間そのものがゆっくりと流れ始めるから不思議だ。
歩くだけで、あるいは静かに座るだけで、自然と人間の織りなす絶妙な調和を感じられる場所。忙しさの中で忘れがちな「丘の上の時間」を味わいたい。