延寿東流庭園
アップデート:2021/04/26
延寿東流庭園は土地と整備の寄付でできた庭園です。
「目白文化村の面影を残した和風庭園としたい」
ということで敷地いっぱいに様々な和を盛り込んでいます。
新宿区立延寿東流庭園は、区民の方から土地と整備費用のご寄附をいただいて、新宿区が整備を行った庭園です。寄贈者の「目白文化村の面影を残した和風庭園としたい」との意向を受け、滝や流れのある庭園として整備しました。園内には、元からあった松や梅などを移植したほか、ツツジ類、モミジなど四季折々の風情を感じさせる植物を植えています。(新宿区HP)
園名の由来
島峰徹は、東京帝国大学医学部を卒業後、ドイツ留学を経て現在の東京医科歯科大学の前身である東京高等歯科医学校を昭和三年に創立し、初代の校長に就任した人である。 昭和初期から昭和二十年に没するまで、「目白文化村」といわれるこの地に居住していた。 徹は、歯科医学の向上に心を尽くし、大正三年に日本の歯科医学会で最初の医学博士となり、昭和五年にはプレスロウ大学よりドイツの最高学位ドクトル メディチーネ デンタリエ ホリノス カウザー(名誉医学博士)を、さらに昭和十一年にはドイツの最高表彰であるローテルクロイツ勲一等を授与されて、歯学の発展のために生涯を捧げた。 その遺業を記念するために、嗣子である東京大学名誉教授 故島峰徹郎の遺志を受けて、妻元子が ここに「目白文化村」の面影を残したいと考え、この地を庭園とした。 徹は、また書をよくし、雅号を東流(とおる)と称して数々の書を遺しているが、そのなかに、延寿客というのがある。これは菊の別名で、古来九月九日を重陽または菊の節句と呼び、この日に長寿を願い、祝う風習があったのに由来するものと思われる。 これに因んで、この庭園を「延寿東流庭園」と名づけた。(公園案内版)