ピノキオ児童公園
アップデート:2025/02/09
ピノキオとは、あの木の人形のことではなかったのか? 童話の世界を期待して足を踏み入れた者は、まずその場で立ち尽くすことになる。なぜなら、この公園の主は、木の人形ではなく恐竜なのだから。
そう、この公園のど真ん中には、一匹の恐竜が鎮座し、訪れる者を鋭い視線でにらみつけている。「遊ぶつもりか?」とでも言いたげな眼光である。思わず立ちすくむ者もいよう。しかし、恐れることなかれ。公園には、この恐竜をじっくりと観察するためのベンチが用意されているのだ。勇気を出して座ってみれば、じきに恐竜と心が通じ合うかもしれない。
そして、この恐竜を乗り越えた先には、複合遊具が待っている。そう、試練を越えた者だけが、遊具で遊ぶ資格を得るのだ。ピノキオに導かれるつもりが、恐竜に試されるとは誰が想像しただろうか。
ピノキオ児童公園——その名に、だまされた。