西嶺児童公園
アップデート:2025/02/09

ただの公園ではない。ここは、少し段を上がらねばたどり着けぬ、いわば隠れ里のような公園である。ふらりと訪れた者は、まず「おや?」と思うことだろう。そう、この場所は地上とはわずかに異なる次元に存在しているのだ。
段を上がれば、まず出迎えてくれるのは丸い砂場。その姿はまるで公園の門番。ここを通る者は、ひとまず砂の感触を確かめねばならぬ。さらに奥へ進めば、シェルターの下で静かに休むこともできる。まるで旅の途中で立ち寄った宿場町のようだ。
そして、鉄棒がひっそりと待ち構えている。この鉄棒、ただの鉄棒にあらず。公園の一角に控えめに佇みながら、訪れる者の挑戦を待っているのだ。
そう、西嶺児童公園とは、ちょっとした異世界の入り口なのである。



