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今熊公園
- 所在地:日野市南平三丁目5番地15
- 面積:517.00平方メートル
- 街区公園面積ランキング100位(159公園中)
- 開園日:昭和59年11月1日 今年目
- 最寄りバス停:南平一丁目
- 南平3丁目の人口:1279人(令和2年1月1日現在)
公園案内版この公園の南方一帯が多摩丘陵に続く雑木林だった頃、その麓に近い尾根上に、一小社が祭られていた。祭神は今熊大権現(主神)、厳島弁財天、子ノ権現の三尊で七生村史によると、昭和七年三月二十八日改築、遷宮されたものとある。旧社殿はすでに杤廃であろう。
この社の主神今熊大権現は、もと修験(山伏)となった地元の平佐十郎氏(明治10年没)が、幕末の頃、川口(八王子市)の奥山に鎮座する今熊大権現を勘請(神仏の分霊招じ迎える)したのがはじまりのようで、近郷近在の祟敬信者に支えられ、今熊信仰の道場として栄えたと伝えられる。
前記川口の本山は、紀州熊野信仰の流れを汲み、時にその山号「関東呼山(よばありやま)」の示すように、世に謂れる神隠(子供などのゆくえが急にわからなくなること)や家出人の呼び戻し、足止めに重験あらたかであることから、その信仰圏は地元に近い西多摩を中心に、」多摩一円から全国的に広がり、この信仰のメッカ的存在となった神社である。呼山の今熊信仰の支脉が、一時的にせよ、この南平の地と脉うっていた事実は、市域の民間信仰の隠れた一面を物語るものと思われる。