ガラクタ公園
アップデート:2024/11/28
名前からして妙に挑発的である。あたかも「来るなら来てみろ」と公園そのものが宣戦布告しているようだ。しかし、いざ足を踏み入れると、そこには不思議な静寂と余白が広がっている。
中央にそびえるのは、まるで使われなくなった劇場の残骸のような大きな舞台。観客席もなければ、出演者の気配すらない。しかし、この舞台には何か特別な物語が隠されている気がする。背後には石の柱が並び、どこか異国の神殿跡のような風格すら漂う。
遊具も、ガラクタも、何ひとつないこの場所で、人は何を感じるのだろう。ここに立ち、空を仰ぎ、風に耳を澄ませば、無数の物語が頭の中に湧き上がるかもしれない。
何もない場所だからこそ、無限の何かを見つけられる。ガラクタ公園は、そんな場所である。