芝間公園では、パーゴラを中心に不思議な静けさと活気が同居している。陽光が差し込む砂場では、まるで哲学的思索にふける賢者のようなコアラと、どこか物憂げなパンダが、砂の城を築く機会をうかがっている。
その様子を見守るかのごとく、パーゴラの周りにはベンチが並び、そこに腰掛ける者はみな、時の流れを忘れ、のんびりと公園の空気に身を委ねるのだ。遊びに満ちたこの空間には、何かしら不思議な磁場があり、一度足を踏み入れれば、しばし帰りそびれるに違いない。
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