小柳町公園——そこはボートレース場の目の前にひっそりと佇む、不思議な色彩の楽園である。
気づけば視界に飛び込んでくるのは、ありえないほどカラフルな滑り台。その鮮やかさは、まるで異世界への入り口のようだ。
耳をすませば、遠くからエンジンの音が響いてくる。目の前のボートレース場では、勝負の波が渦巻いている。しかし、公園の時間はそれとは無関係に流れる。ただ風が吹き、子どもたちは滑り、私はぼんやりと、それらを眺めるのだ。
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