蛇窪台公園は、その名に違わぬ細長い公園である。まるで一匹の蛇が地を這うように、ゆるやかに伸びた散歩道が続いている。行って帰って、また行って、気づけば時の流れも忘れてしまう。
途中にはスプリング遊具がぽつりと佇み、誰かがひと息つくのを待っている。木々の間をすり抜ける風が心地よく、のんびり歩けば、都会の喧騒から逃れたような気分になれる。一本道のようでいて、思索の迷宮へと誘うような、そんな不思議な公園である。
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