明ヶ代公園は、まるで知恵の輪のような公園である。その設計は実に戦略的で、遊具たちは公園の片隅にひしめき合い、訪れる者を巧妙なルートへと誘い込む。
ひとたび足を踏み入れれば、次々と遊具を制覇していくほかなく、滑り台を滑り終えたその足でブランコに飛び乗り、鉄棒にぶら下がる暇もなく次の遊具へと導かれる。息をつく間もないこの遊具のラリーに挑むうち、気づけば時間はどこかへ消え去り、遊び尽くした者だけが満足げに公園を後にするのである。
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