光る微笑みの散歩道

　晴れた日曜日、健一は、息子の小太郎を連れて鶴巻南公園へ向かった。
その公園には見慣れた風景があったが、新たな冒険が待っていることを二人は知らなかった。

　鮮やかな赤い複合遊具が公園の中央に広がり、小太郎は興奮気味に手を振りながら「パパ、行こう！」と言った。
妻が仕事で留守の日、子育てパパの健一は初めての散歩を決行したのだ。

　初対面の公園は、小太郎にとっては新しい世界。赤い遊び場での冒険が、彼の大きな瞳にキラキラと映っていた。

　「これが滑り台だよ、小太郎。さあ、一緒に滑ろう！」健一が手を差し伸べると、小太郎は大きな笑顔で手を取った。
その瞬間、小さな幸せが彼らを包み込んでいた。

　公園の一角で座りながら、健一は小太郎に芝生の感触を教え、「これが花だよ、匂ってごらん」と花を嗅がせた。
そんな些細な瞬間が、親子の絆をより深めていくことを二人は知らなかった。

　散歩の終わりには、赤い遊び場での冒険が二人の心に新しい記憶を刻んでいた。
小太郎の手を引いて、健一はふと公園の風景を見渡し、感謝の気持ちで胸が満たされた。

　この小さな冒険が、2人の新たなる日常の始まりであることを知らずに。
鶴巻南公園の中で広がる小さな幸せの記憶が、ふたりの心に深く根付いていく。