メビウスの輪の誓い
上千葉砂原公園
公園のメビウスの輪で紡がれる、永遠の愛の物語。
時が巡り、桜舞う春に、ふたりの心は一つに交わりました。
時が巡り、桜舞う春に、ふたりの心は一つに交わりました。
登場人物・高校生の美咲 蓮
上千葉砂原公園には他のどこにもない、巨大な渦を巻いた大きな遊具が立っていた。まるでメビウスの輪のような不思議な形をした遊び場。美咲と蓮はこの公園を選び、その遊具に座り込んだ。
「不思議だね、この遊具。どこから見ても同じように見えるし、でもどこか変わっている気がする。」
美咲がそう言うと、蓮はにっこりと微笑んだ。
「そうだね。これってメビウスの輪みたいだから、どこから見ても表裏がないんだ。君と僕も同じで、いつでもどこでも一緒にいるってこと。」
彼の言葉に美咲はキュンとした気持ちを抱え、幸せな微笑みを浮かべた。
公園には花の香りが漂い、桜の花びらが舞い散る中、ふたりは彼らだけの小さな世界に包まれていた。遊具の中で手を繋ぎ、メビウスの輪のような時間が静かに流れていく。
「この公園、特別だね。君と一緒にいると、どんなところだって特別に感じるよ。」
美咲がそう言うと、蓮は彼女に寄り添いながら深い瞳で見つめた。
「君との思い出が詰まった公園。これからもずっと、ここで素敵な時間を過ごそう。」
桜の花びらがふたりの周りに舞い散り、恋の予感が公園に満ちていく。美咲と蓮、二人の心はメビウスの輪のように絡み合い、永遠の愛を紡いでいくのだった。