御影台公園
アップデート:2025/02/13

この公園を訪れる者は、まず目を奪われる。視界に飛び込んでくるのは、まるでプラネタリウムを思わせるガゼボ。その下に立てば、宇宙の深淵を覗き込む天文学者になった気分になる。
公園の中央にはスタイリッシュな日時計が鎮座し、悠々と時を刻んでいる。もちろん現代人はスマートフォンですぐに時間を知ることができるが、ここではあえて日時計に目をやり、太陽の動きに思いを馳せるのも一興だ。
さらに公園の片隅では、二台のブランコが静かに向かい合っている。誰かが漕ぎ始めれば、もう一方も揺れ出し、さながら長年連れ添った夫婦のように、ゆったりとした対話を始めるのである。その様子を遠くから見守るのは、汽車と車の遊具。彼らはこの公園の古参であり、多くの出会いと別れを見届けてきたに違いない。
こうして御影台公園は、宇宙と時間と人の営みが交差する、不思議な余韻を残す場所なのである。








