向原弥生公園
アップデート:2021/01/28
向原について
古くから細山の中を谷ごとに北谷、板東表、板東裏、大久保、向原の五つの区域に分け、これに金程を加えた六谷の氏子によってまつられてきました。 旧細山の西端にあたる字向原の地域です。金程との境を一部改めて昭和六十二年に住居表示が実施されました。西部は東京都稲城市に接し、東京よみうりカントリークラブのゴルフ場になっています。 一、三丁目のほとんど全域が住宅地となりましたが、三丁目の台地から見下ろす傾斜地に向原の森林公園があり、二、三丁目の一部に残された緑地とともに開発以前の森林の面影を残しています。一丁目の中央あたりは、もと小町久保と呼ばれた窪地の畑でした。北側に大きな溜池があり、池の周辺は池ノハタと呼ばれていました。池には水田に水を送るための圦樋が設けられ、『風土記稿』にも「溜井にそひて長四間幅一間、地頭所より修造する所なり」と記されています。
(小田急小田原線・多摩線の周辺における住居表示に伴う町名と町の変化に関する調査研究から)